2007-01-01から1年間の記事一覧

メシアの処方箋 機本伸司

神様のパズルと同じで主人公は冴えない男。ものすごく切れ者の準主役によってとんでもない事件に巻き込まれていくと言う流れも同じ。今度ははるか昔に残されたDNA情報から神様(メシア)を作り出してしまおうというなんとも壮大な話。まあ今回もなぞはな…

失踪HOLIDAY 乙一

カテゴリーがはっきりしていたり、すでに読んだことのある作者のた作品は読みながらある程度先読みしてしまい、結末を想像しながら読んでしまうのですが、何の情報もなく作者もはじめて読んだ作品の場合、この物語はどこに行ってしまうのだろうと言う期待感…

図書館内乱 有川浩

図書館戦争に続く作品です。(図書館で借りて読みました)前作に比べて笠原郁の活躍のシーンがないのはちょっと残念。シリーズものになってサブキャラの人物の作りこみと、次の巻への伏線作りに終始してしまったかなといった感じ。シリーズ完結して読むとこ…

人は「話し方」で9割方変わる 福田建

この手の本は興味があって結構読むのですが、なるほどなあと思いながら読み続けましたが、では実践できるかというとはなはだ疑わしい。だから同じような本がいっぱい本屋に並んでいるのでしょうが、一般の方々はこんな本を読んで勉強しているんですねえ。自…

アキハバラ@DEEP 石田衣良

つっこみどころが多すぎて。。。なんといってもアキハバラ@DEEPの面々が一生懸命クルークの開発をするところがあるのですが、イズムは設定が天才プログラマーだからいいとして、他の面々がプログラムを書けるとは思えない。アキラなんて絶対に無理でし…

図書館戦争 有川 浩

図書館が自衛隊並みの軍隊を持っているという荒唐無稽な設定を綿密に作り上げているところが見事。主人公の郁の突っ走り具合の爽快感で読みきらせているが、まあ女の子向けのひねりの加わった恋愛小説といったところか。1日で読みきってしまえます。読みた…

手紙 東野圭吾

非常に重いテーマで、読んでいて途中でいたたまれなくなりました。確かに日常で起こりえる細かいエピソードをつなぎ合わせてどんどん重くなっていく展開は見事。ある程度幸福になるとそれに反発するように不幸に落とされる主人公がなんとも見ていて痛々しい…

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 城繁幸

たしかになるほどと思わせる内容です。読み終わった後に徒労感と出口のない閉塞感が重くのしかかる気がしました。今の私の年齢は若者とは言えず、かといって年功序列の恩恵を授かれる年でもないので、意識を変えてしゃかりきになって働けと言われているよう…